設定を選択してください。

[総ルビ]私たちだけ24時間オンライン生産生活

61.坑道ダンジョン(2)
◆61.坑道こうどうダンジョン(2)

 さらにすすんでいくと、コボルト二ひき普通ふつうになり、三びきてくることもおおくなってきた。

てきえてきたね」
「んー。どうしようか。一度いちどもどる? ボスにたどりころにはつかれてそう」

もどりましょう。ヒカリちゃんたちとアルクたちもれて、一気いっき攻略こうりゃくするのがいいとおもいますわ」
「そだね。じゃあ、今日きょう偵察ていさつわりっていうことで」

「あいあいさー」

 わたしたちは元来もときみちもどっていく。
 一度いちどとおったみちはマップに表示ひょうじされるみたいで、問題もんだいない。
 かれみちもあったけど、だい丈夫じょうぶだった。

 かえみちでもコボルトとスライムがてきたので、資金しきんしにした。


 冒険ぼうけんしゃギルドによって、換金かんきんしてみる。
 今日きょう可愛かわいいおねえさんの職員しょくいん窓口まどぐちだ。

「スライムの破片はへん二十にコボルト金貨きんか換金かんきんできますか?」
「はい。スライムが200セシル、コボルト金貨きんかが2,000セシルでちょうど20,000セシルです」

「ありがとうございます」

 クルミたちと雑談ざつだんする。

「けっこうもうかったね。とくにコボルト金貨きんかがおいしい。さすが金貨きんか
「わーい。金貨きんかいいよね」

 喫茶きっさてんによってこのはあとは休憩きゅうけいになった。
 現在げんざい現実げんじつ時間じかん午前ごぜんぐらいだから、明日あしたとかにヒカリちゃんたちをすわけにもいかない。

 雑用ざつようとかはたけ手入ていれとかをして時間じかんごす。


 翌日よくじつあさはた仕事しごと午後ごごはサクラちゃんは鍛冶かじにおかけ、クルミはりにかけてわたし一人ひとりでポーションの量産りょうさん作業さぎょうをした。

 メルミちゃんのところへかけて、ポーションをおろしてきた。

 それでも時間じかんあまってしまったので、わたしはおばあさんに、ふくつくかたとかをすこおそわっていた。
 このいえには足踏あしぶみミシンがあって、それでぬのっていく作業さぎょうだ。
 地味じみなガラのワンピースが出来できがった。

 ●地味じみなワンピース
  一般いっぱんてきかたち地味じみなガラのワンピース。町娘まちむすめなどがよくているタイプだ。
  種別しゅべつ防具ぼうぐ(ふく)
  レア:2  ランク:2
  防御ぼうぎょりょく:5
  魔防まぼうりょく:5
  耐久たいきゅう:70/70

 装備そうびものとしては防御ぼうぎょりょくもパッとしないなんか装備そうびてきなものが出来できがった。
 プレイヤーメイドだからかなら性能せいのうがいい、とかもないらしい。
 スキルは「裁縫さいほう:Lv1」だそうだ。
 ヒカリちゃんはヌイグルミをつくれるから裁縫さいほうレベルがたかいかもしれない。
 とにかく、できたからよしとしよう。


 つぎ二十にじゅうよっ。リアルのほうの時間じかんにち曜日ようび午前ごぜんだ。
 けいたいとヒカリちゃんたちにはメールをおくっておいた。

 返事へんじはないし、ダンジョンボス攻略こうりゃくとなると、一にちがかりだとおもうから、明日あしたになるとおもう。
 ふたた偵察ていさつのために坑道こうどうダンジョンにもぐることにする。
 金貨きんかもおかねになるしね。

「よし、っていこう」
今日きょう採掘さいくつはしないで、はやめにすすんでおくのほうまでってみましょうか」
「んー。そうしよう。コボルト以外いがいてくるとおもうし」

 ばしばし戦闘せんとうをこなす。
 スライムを適当てきとうたおしていき、コボルトとなぐいの戦闘せんとうをする。
 わたしはマジックボール、ファイアショット、ウィンドカッター、アイスブリーズをぜて攻撃こうげきをする。
 それぞれの魔法まほうにレベルがあるから、一種類しゅるいだけばしたほうがつよくはなるんだけど、それがてき耐性たいせい属性ぞくせいだと全然ぜんぜんかないという危険きけんもある。
 だからわたし平均へいきんてきばすようにいまのところしている。

 レベルも一つがって現在げんざいレベル9。わたしだけレベル10。
 このまえためちとしょうしてヒカリちゃんとコマチさんと戦闘せんとうしたからレベルが一すすんでしまった。
 レベル10になると鉄製てっせい防具ぼうぐ装備そうびしても問題もんだいなくなる。

 コボルトはいぬがおだけど、すこ愛嬌あいきょうがあるデザインでそこまでこわかおはしていない。
 どちらかというと、オオカミのほうがくちをガバッとあけてきてこわかったとおもう。

 クルミは運動うんどう神経しんけいがいいので、コボルトとも互角ごかく以上いじょうたたかえている。
 サクラちゃんはなんでもそつなくこなすし、たてもあるからだい丈夫じょうぶだ。
 二人ふたりともコボルトのこんぼう攻撃こうげきにも、れてきたみたい。

「なんかたたかうの上手じょうずになってきたね」
「そりゃあ、なん時間じかんたたかえばうまくなるよ」
「なんとなくコツみたいなものがわかってきましたわ」

 たのもしいかぎりで、たいへんありがたい。

金貨きんかましたわ」
「やったねっ」
「おー、大金たいきんだばー」

 金貨きんかると、こうやってサクラちゃんが報告ほうこくしてくれてがる。
 現金げんきんなものだが、やはりおかね大事だいじだ。
 なにするのにもおかね必要ひつようだ。

 この世界せかいで「きている」ようなものだから、生活せいかつできなくなったらこまってしまう。
 おじいさんとおばあさんに、やしなってもらうとか、もうわけないしね。

次の話を表示


トップページに戻る この作品ページに戻る


このお話にはまだ感想がありません。

感想を書くためにはログインが必要です。


感想を読む

Share on Twitter X(ツイッター)で共有する