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[総ルビ]私たちだけ24時間オンライン生産生活

51.マロンのお世話係
◆51.マロンのお世話せわがかり

 二十日はつか今日きょうあさはんいただいて、あさから東村ひがしむらかう。

 よるうち情報じょうほう掲示けいじばん、wikiに掲載けいさいされて、今後こんごのことが検討けんとうされていた。
 まずウシ一頭いっとうでは、どう頑張がんばっても現在げんざいのユーザーすうさばききれないだろうと判断はんだんされた。
 そこで、ウシをテイムして牛飼うしかいになるひと募集ぼしゅうした。
 今日きょうじゅうこうレベルプレイヤーに護衛ごえいされてメスウシをテイムする予定よていらしい。
 うまくいくことをいのろう。そうすれば、混雑こんざつせずにむかもしれない。
 掲示けいじばんなどでの根回ねまわしは「けいたい」が全部ぜんぶやってくれていた。

 あの武器ぶき商人しょうにんひととも連絡れんらくいて、東村ひがしむら合流ごうりゅうするはずになっている。
 今日きょうけいたいわたしたち七にんでの移動いどうになった。

 今回こんかいもトラブルなく東村ひがしむらいた。
 さっそく武器ぶき商人しょうにんう。

「おはようございます。ウエストともうします」
「ご丁寧ていねいにどうもです。わたしはミケです」

 みんな名乗なのって挨拶あいさつわす。
 輸送ゆそう全額ぜんがくウエストさんの給料きゅうりょうへ。マロンの所有しょゆうけんつづきクルミで、あさえさみずやりから輸送ゆそうのあれこれまで全部ぜんぶをウエストさんが当面とうめんてくれる。
 毎日まいにちずっとを一人ひとりでは無理むりなので、東村ひがしむらかおなじみになった露店ろてん仲間なかま数人すうにん管理かんりしてくれることになっていた。

おれもレベルがひくくてもデルタまち武器ぶき仕入しいれができて、それをむられると、ついでに輸送ゆそうもらえるなら、ねがったりかなったりです」
「そうっていただけると、ありがたいです」

「あー。おっちゃん、わたしのマロンをよろしくたのむよ」
「まかせとけって、でもおっちゃんじゃなくておにいさんな」

 クルミがかるめに挨拶あいさつをする。

「ワタクシこういうナイフをつくったのですが、商品しょうひんにどうでしょう?」

 今度こんどはサクラちゃんがこのまえつくったどうげナイフを商人しょうにんせていた。

げナイフか。投擲とうてき武器ぶきはそれほど人気にんきがないんだよな。でも後方こうほうからでも攻撃こうげきができるので、予備よび武器ぶきとしてつといいかもしれないな」
「なるほど」
「それかテーブルナイフとしてるんならNPCにもれるかもしれない。ものためしだ。るよ」
「ありがとうございます」

 値段ねだん交渉こうしょうをしてナイフ十ぽんはおげになった。
 サクラちゃんのお小遣こづかいとして共有きょうゆうのお財布さいふにはいれないことにする。
 材料ざいりょうとかもかるだろうし。

今日きょうから片道かたみち8,000セシルです。半額はんがく先払さきばらいです」

 さっそくウエストさんがびかけをして、ユーザーたちを誘導ゆうどうしている。
 マロンにえさみずをくれるのもわすれずにおこなっている。

 8,000セシルという微妙びみょう値段ねだんなのと、べついそいでデルタまちまで必要ひつようのないひと大半たいはんであるので、そこまで混雑こんざつせずにんでいた。
 どうしてもさききたいひとたちは、すでに傭兵ようへいやとってもっと高額こうがくでデルタまちへとすすんでいた。
 すでにウシがえる予定よてい告知こくちみなので、おかねはらえてそろそろデルタまちきたいひとたちだけが、結果けっかとしてあつまっている。

 デルタまちへの一番いちばんりのチームおやつはどうやら、そういう傭兵ようへい仕事しごとをして荒稼あらかせぎしているとかなんとかうわさながれていた。

 ちょっとおおいかな、ぐらいの人数にんずう東村ひがしむら出発しゅっぱつすることになった。

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