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[総ルビ]海老郎の短編集

2.トイレから異世界へ(590文字)
●タイトル
トイレtoiletから世界せかい

●あらすじ
いやほらトイレってなんでもながれてくから、世界せかい入口いりぐちみたいんだなって。

●短編
 トイレtoilet十年じゅうねん以上いじょうまえ洋式ようしき改造かいぞうされた。

 そのトイレtoiletようをしてレバーleverくと、排泄はいせつぶつうずになったみず一緒いっしょみこまれていく。

 まるで世界せかいまれていくようだ。
 そう、あのさき世界せかいで、かれらはこの世界せかいからあちらの世界せかい旅立たびだっていったのだ。

 現実げんじつには下水げすいかんとおり、道路どうろした下水げすいどうにつながっている。
 現実げんじつといいつつ、そこはさながらダンジョンdungeonようんでつながっていて、そして最終さいしゅう目的もくてき下水げすい処理しょりじょう到達とうちゃくする。
 下水げすい処理しょりじょうボスboss部屋べやということだな。


 つかれた日々ひびから解放かいほうされたくて、おれも、排泄はいせつぶつみたいに、この世界せかいから排除はいじょされて、世界せかい旅立たびだってみたい。
 やく3さんメートルmeterくらいの便器べんきだったら、おれんで、世界せかいれてってくれるだろうか。
 そんな世界せかいゲートgateみたいな巨大きょだい便器べんきなんて、どこにあるだろうか。


 毎日まいにちトイレtoiletて、世界せかいゲートgateだな、とこれをんだひとおもうようになるだろうか。
 おれ毎日まいにち、そうおもっている。いや、今日きょうからおもうだろう。
 世界せかいへのあこがれはつよいが、それを実現じつげんしたひとを、だれらない。
 ってはみたいけど、実現じつげん可能かのうせいはないにひとしい。
 ましてやトイレtoiletながされて転生てんせいしたというはなしは、寡聞かぶんいたことがい。
 世界せかいゲートgateはこんなに身近みじかにあるのに、なんとさびしいことだろうか。
 この世界せかいが、もっと希望きぼうにあふれた、そんな世界せかいだったら、たのしいだろうな、とおもう。

 今日きょうも、そうして、トイレtoilet世界せかいを思う。
 
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