設定を選択してください。

海老郎のココだけの話

4.インプリンティング論
こんにちは。めでたいことに第4回です。
今回は誰かが言っていた「インプリンティング論」です。
インプリンティング、ご存知でしょうか。
たぶん知っていると思いますが、説明すると、ひな鳥が卵から孵り「最初に見た動くモノ」を親だと認識する行為のことです。

それでですね。
もちろん必ずそう、という訳ではなく傾向の話なのですが、小説の場合、多かれ少なかれ、最初に登場したキャラ、もしくは最初に名乗ったネームドキャラが読者に主人公だと認識されるという話です。

だから、初手、友人と会話をするときに「先に友人について書いてはいけない」のです。
ややこしくなってしまうからですね。

初手、魔王戦だったとしても、魔王より先に勇者について書きます。勇者が主人公だったらです。もちろん魔王が主人公なら逆です。

そうすると、読者がすんなりと主人公君を認識できて、物語に入りやすくなります。
そういうテクニックとなります。

もちろん、実際にそうでない話なんて無限にありますが、例えば『桃太郎』とかですね。

婚約破棄モノでも工夫することで主人公先手にすることができます。
やってみましょう。

□◇□◇□◇□
 私は王立学園パーティーで頭を抱えていた。
「シーリシア・ファスクブルグ公爵令嬢、君との婚約を破棄する!」

 バース・リッケンシュタインが気持ちよさそうに大声で宣言した。
 私シーリシアの気分は最悪だ。
 青い美しいドレス姿も台無しである。
 周りの友人たちは無視を決め込んでいるようだった。
 今更、私を擁護してくれる殊勝な人はいないらしい。
 まぁ私は学園で悪役令嬢を演じてきたので、さもありなん。
□◇□◇□◇□

ちょっと気合入って関係ない部分まで書いてしまいましたが、こんな感じでしょうかね。
婚約破棄のシーンから入るのがテンプレでも一行前に主人公を出せばそれでいいんですね。お手軽なものです。
さらに相手にフルネームを呼ばせることで「自分で開幕自己紹介」パターンを逃れているという点でも、このパターンは便利です。

あぁ、僕は開幕自己紹介パターンについて、妥協的支持派です。
わざとらしく誰かに名前を呼ばせるくらいなら、名乗ったほうがマシだと思っています。
婚約破棄はこれが定形なので、ある意味でお決まりで自然なのです。

ということで「最初に主人公を出す」テクニック。
簡単お手軽で割と便利です。
ちなみに閑話とかで、一時手に話し手が交代するときにも、一行目で同じように明示してやると、すんなりと話者交代を表現できてよいと思います。

ということで是非覚えてくださいね。
さて今回はこの辺で。また次ページでお会いしましょう。
次の話を表示


トップページに戻る この作品ページに戻る


このお話には 1 件の感想があります。

感想を書くためにはログインが必要です。


感想を読む

Share on Twitter X(ツイッター)で共有する