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海老郎のココだけの話

2.ページ移動の重み
さて。話数と回数が一致しないと不便なので、第2回とします。
今回のテーマは「ページ移動の重み」です。
紙の本や電子書籍では、それほどページをめくることに関して、負荷がありません。
そのため、忘れがちですが、web連載では「1ページ移動する」というのはユーザーの行動にとってかなり「重い」処理です。
よく1話目のPVと2話目のPVがものすごい差があって、1話ブラバと言われるものがありますよね。
ページを移動するときに「2話へ進む」「戻る」「別の小説を読む」「読むのをやめて他の事をする」という選択肢がユーザーには与えられているのです。
だから「1話のうちに、面白いことをある程度アピールできるとよい」と言われています。
それで謎プロローグが1話だと、そこまでしか読まれずに終わってしまったりします。
紙の本ならページをめくってもらえるんですけどね。この差は大きいです。
あとは「本編が一人称なのに、1話目のプロローグが謎視点ではじまる」も割と地雷ですね。高等テクニックです。
同様に「本編は百合で女性視点なのに、プロローグだけ男性視点とか男性の神視点とかになっている」みたいな内容とプロローグのミスマッチなんかも危険信号です。
「本編が百合なのに、1話目はその前日譚的な男女カップルの話」とかも見たことがあります。
こういう見たいものと乖離しているものを1話目に見せられると、継続率は落ちやすい傾向があります。
我慢して4話目くらいまで見てくれる、というパターンもあるので、場合や作者の力量に依存するといえば、そうです。
文字数でいいますと、平均2000文字で、1話目だけ4000文字くらいなら、普通は大丈夫です。ちょっと増えるくらいなら平気でしょう。
これを適当に分割して「プロローグ1」「プロローグ2」みたいにしてしまうと、PVが減ることもあるので、注意が必要になります。
転生ものでも、転生前の話はだんだん省略されるようになってきた気がします。
女神に会ってチートを貰うシーンもおそらく省略傾向です。
転生前までをプロローグとして、短く済ませようということです。

ということで1話目は非常に大事です。どこまでを1話で読ませるか腕の見せ所です。
そんなこんなで、また次回、お会いしましょう。
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