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文芸部でも恋がしたいし異世界小説も書きたいから両方する!!
第8話R6「夜間作業」
家に帰り夕ご飯を食べて必要な宿題などをして、時間が余っている今は執筆の時間だ。
ということで2話目を書いた。
書いた設定全然使わないことに、我ながら驚愕だ。
そう。鉄則として設定を作るのはどんどん作っても構わない。
ただし本編では不要な設定披露はせず、必要最低限にとどめる。
とか言われているので、適当に書いただけだけど、これは間違いではない。
設定があることによって、裏の矛盾が減るという作用がある、らしい。
まあいいんだ、うん。
ヒナコとは高校へ上がってからSNSでつながっている。
こういう時に、ヒナコからはよくメッセージが飛んでくる。
『ヒナコ:はろはろ、異世界小説、執筆進んでる?』
『カン:まあ一応、2話目は書けた』
『ヒナコ:そかそか、頑張って☆☆☆彡』
うむ、まあ頑張ってみるか。
夜中は検索したり音楽を聴いたり調べ物をしたり誘惑も多いので、進まないことも多い。
さて日常風景をさらっと書きつつ、スキルの便利さも書いたから2話は、素晴らしいとはいえないものの、なかなか悪くはないとは思う。
もっとバシバシ活躍して、いかに主人公がすごいのかを書くのがセオリーだけど、俺はそんなにすごいことを思いつかないので、これは仕方がない。
夜の時間はSNSではつながっているものの、ある意味では孤独だ。
部屋には自分ひとり、両親はいるがすでに寝室で寝ている。
すぐに3話目を書き始めてもいいけど、読み返してみたり、設定を練ったりしたほうがいいかもしれない。
うーん。なにかすることはないだろうか。
寝てしまってもいいのだろうが、何もしないと、それはそれでプレッシャーがあり、強迫観念的には何かしたい。
柄ではないが、小学生から使っている勉強机には、小さいころのヒナコとのツーショット写真が飾られている。
俺はぶっきら棒に突っ立っている。
ヒナコはVサインをして、麦わら帽子に水色のミニワンピースでお洒落して、満面の笑顔を浮かべている。
そのヒナコの顔には影とかは一切ない。天使のように明るい笑顔だ。
「このころと何が違うんだろうな、ヒナコ」
写真に話しかけるも、もちろん返信なんて返ってくることはなかった。
ピコリン。
『ヒナコ:また私の写真とか見てニヤニヤしてるでしょー。カンちゃんのえっちっ☆』
『カン:エッチではないが、まあいい』
女の勘なのだろうか、ヒナコは異様に鋭いときがある。
普段はどちらかというと、ポヤポヤしているタイプなのに、女の子はこれだから侮れない。
そういえば、ワンピースを水色にしてしまっていた。
この写真と同じだ。
イメージはまんまこれだけれど、季節はちょっと違う。あと麦わら帽子はかぶっていない。
この辺では珍しいピンク髪に青い瞳には、ことさら水色のワンピースが似合うという印象が強く俺の中にはある。
色彩感覚は悪いほうではないとは思うが、奇抜な色とか、異国風な色とかを使いこなすほど色に詳しいわけでもないので、こういうところはなかなか小説でも難儀する。
文字だけで何色か決めても、いまいち雰囲気が分からないのだ。
キャラクリエイターのようなソフトとか雑な絵を描いてみるというのも、手ではあるけれど、意外とそういう作業は面倒なので、いつもは使ったことがない。
そうなると、自然と今まで経験してきた色の組み合わせが便利で、どうしてもそこから抜け出せない。
別に悪いことではないが、ヒナコを強く意識すると、なんだか心がモヤモヤしてくる。
彼女をこの物語のヒロインとシンクロさせたくはない。
それは必然的に俺の物語のヒロインと言ってるような気がしてくるから。
『ヒナコ:おなかすいた。コーヒーちょうだい』
『カン:ああ飲んでいいぞ。 Uつ』
『ヒナコ:わーカップだ。器用だね、おいちーぃ。カンちゃんもどうぞ つUつ』
『カン:ああ温かいな、ありがとう』
『ヒナコ:えへへ』
コーヒーの淹れっこだった。
ヒナコはなにが楽しいのか、週に1回くらい、こういうことをする。
まあ俺は今日も無邪気なヒナコが見れて悪くはない。
なんとなくおままごとをしていた昔を思い出して、ほっこりするのだ。
もちろん恥ずかしいからそんなことヒナコには言わないで内緒だが、彼女のほうはどう思っているだろうか。
もう太陽はとっくに沈んで、フクロウが鳴きそうだ。
もちろんこの辺でフクロウが鳴いたのを聞いたことはない。気分的な話だ。
『カン:デカメロンって知ってるか?』
『ヒナコ:あー。私のおっぱいのこと?』
『カン:いや、お前のは小さいだろ』
『ヒナコ:カンちゃん見たことあるの?』
『カン:いや中身は見たことないが、外観で分かるだろ』
『ヒナコ:着やせするかもしれない』
『カン:無駄なあがきはしないように』
『ヒナコ:うわーん\(^O^)/』
なんか話が脱線してしまった。
デカメロンというのは、おっぱいが大きいという意味ではない。
というか最近まで本当に知らなかった。
和訳すれば「十日物語」というらしくデカとは10という意味だ。
デシリットル、ディセンバー、デシマルとかのdecはそれが語源らしい。
『カン:ということで、ギリシャ語だかラテン語ではモノまたはウノ、デゥ、トレ、クワッドまたはテトラ、クインまたはペンタ、セクス、セプト、オクト、ノナ、デカ、みたいな感じらしい』
『ヒナコ:ダンスでアン、ドゥ、トロワっていうもんね』
『カン:ああ、トライアングル、トリオとかが3、クインテッドが五重奏とかもそうだな』
『ヒナコ:モノラル、モノクロ、ペンタゴン、カルテット、それからオクトパスとかだね。そうやってみんな関連付ければ覚えるの楽なんだけどね』
『カン:ああ学校ではあまり教えてくれない』
『ヒナコ:なんでなんだろうね。オクトーバー、ノベンバー、ディセンバーもそうなんでしょ。2つずれてるけど』
『カン:そうそう、後でジュンとジュライを入れたのでずれたんだよな』
『ヒナコ:あとあと、モノレール、モノクル、バイク、テトラポッド、テトラ牛乳とかもだね』
はるか昔は2月が1年の終わりだったので残りの日数だけで28日だった。
年始が2月ずれたので、12月が10番目ということなのかもしれない。
正しいかは保証しないが。
情報の授業でも、ちょっと突っ込んでやる場合には、2進数バイナリー、10進数デシマル、16進数ヘキサデシマルなどが出てくる。
それぞれbin、dec、hexなのでC言語系関数printfで10進数で表示する「%d」や16進数で表示する「%x」、エスケープシーケンスでよく使われる「\x41」、htmlの「A」みたいな表記がhexのx、Basicやアセンブラで21hのようにhがついているものも16進数という意味を知っていると覚えやすいのだけど、雑学扱いであまり教えてくれなくて、こういうものだと暗記を余儀なくされるという。
こういう雑談も楽しい。
ラテン語をはじめ、数字の表記は異世界小説でも参考になるときがあるので、覚えると使うときが来るかもしれない。
面倒くさいので覚えないで、必要そうなときに調べるというのも手だ。でもそういうものがあるということは知っていないと、後で調べようがない。
重要なのは暗記することではなく、何があるか知っていることだと思う。
ただし日本の高校までのテストでは暗記が重要だ。アーメン。
こうして今日も更けていく。
ということで2話目を書いた。
書いた設定全然使わないことに、我ながら驚愕だ。
そう。鉄則として設定を作るのはどんどん作っても構わない。
ただし本編では不要な設定披露はせず、必要最低限にとどめる。
とか言われているので、適当に書いただけだけど、これは間違いではない。
設定があることによって、裏の矛盾が減るという作用がある、らしい。
まあいいんだ、うん。
ヒナコとは高校へ上がってからSNSでつながっている。
こういう時に、ヒナコからはよくメッセージが飛んでくる。
『ヒナコ:はろはろ、異世界小説、執筆進んでる?』
『カン:まあ一応、2話目は書けた』
『ヒナコ:そかそか、頑張って☆☆☆彡』
うむ、まあ頑張ってみるか。
夜中は検索したり音楽を聴いたり調べ物をしたり誘惑も多いので、進まないことも多い。
さて日常風景をさらっと書きつつ、スキルの便利さも書いたから2話は、素晴らしいとはいえないものの、なかなか悪くはないとは思う。
もっとバシバシ活躍して、いかに主人公がすごいのかを書くのがセオリーだけど、俺はそんなにすごいことを思いつかないので、これは仕方がない。
夜の時間はSNSではつながっているものの、ある意味では孤独だ。
部屋には自分ひとり、両親はいるがすでに寝室で寝ている。
すぐに3話目を書き始めてもいいけど、読み返してみたり、設定を練ったりしたほうがいいかもしれない。
うーん。なにかすることはないだろうか。
寝てしまってもいいのだろうが、何もしないと、それはそれでプレッシャーがあり、強迫観念的には何かしたい。
柄ではないが、小学生から使っている勉強机には、小さいころのヒナコとのツーショット写真が飾られている。
俺はぶっきら棒に突っ立っている。
ヒナコはVサインをして、麦わら帽子に水色のミニワンピースでお洒落して、満面の笑顔を浮かべている。
そのヒナコの顔には影とかは一切ない。天使のように明るい笑顔だ。
「このころと何が違うんだろうな、ヒナコ」
写真に話しかけるも、もちろん返信なんて返ってくることはなかった。
ピコリン。
『ヒナコ:また私の写真とか見てニヤニヤしてるでしょー。カンちゃんのえっちっ☆』
『カン:エッチではないが、まあいい』
女の勘なのだろうか、ヒナコは異様に鋭いときがある。
普段はどちらかというと、ポヤポヤしているタイプなのに、女の子はこれだから侮れない。
そういえば、ワンピースを水色にしてしまっていた。
この写真と同じだ。
イメージはまんまこれだけれど、季節はちょっと違う。あと麦わら帽子はかぶっていない。
この辺では珍しいピンク髪に青い瞳には、ことさら水色のワンピースが似合うという印象が強く俺の中にはある。
色彩感覚は悪いほうではないとは思うが、奇抜な色とか、異国風な色とかを使いこなすほど色に詳しいわけでもないので、こういうところはなかなか小説でも難儀する。
文字だけで何色か決めても、いまいち雰囲気が分からないのだ。
キャラクリエイターのようなソフトとか雑な絵を描いてみるというのも、手ではあるけれど、意外とそういう作業は面倒なので、いつもは使ったことがない。
そうなると、自然と今まで経験してきた色の組み合わせが便利で、どうしてもそこから抜け出せない。
別に悪いことではないが、ヒナコを強く意識すると、なんだか心がモヤモヤしてくる。
彼女をこの物語のヒロインとシンクロさせたくはない。
それは必然的に俺の物語のヒロインと言ってるような気がしてくるから。
『ヒナコ:おなかすいた。コーヒーちょうだい』
『カン:ああ飲んでいいぞ。 Uつ』
『ヒナコ:わーカップだ。器用だね、おいちーぃ。カンちゃんもどうぞ つUつ』
『カン:ああ温かいな、ありがとう』
『ヒナコ:えへへ』
コーヒーの淹れっこだった。
ヒナコはなにが楽しいのか、週に1回くらい、こういうことをする。
まあ俺は今日も無邪気なヒナコが見れて悪くはない。
なんとなくおままごとをしていた昔を思い出して、ほっこりするのだ。
もちろん恥ずかしいからそんなことヒナコには言わないで内緒だが、彼女のほうはどう思っているだろうか。
もう太陽はとっくに沈んで、フクロウが鳴きそうだ。
もちろんこの辺でフクロウが鳴いたのを聞いたことはない。気分的な話だ。
『カン:デカメロンって知ってるか?』
『ヒナコ:あー。私のおっぱいのこと?』
『カン:いや、お前のは小さいだろ』
『ヒナコ:カンちゃん見たことあるの?』
『カン:いや中身は見たことないが、外観で分かるだろ』
『ヒナコ:着やせするかもしれない』
『カン:無駄なあがきはしないように』
『ヒナコ:うわーん\(^O^)/』
なんか話が脱線してしまった。
デカメロンというのは、おっぱいが大きいという意味ではない。
というか最近まで本当に知らなかった。
和訳すれば「十日物語」というらしくデカとは10という意味だ。
デシリットル、ディセンバー、デシマルとかのdecはそれが語源らしい。
『カン:ということで、ギリシャ語だかラテン語ではモノまたはウノ、デゥ、トレ、クワッドまたはテトラ、クインまたはペンタ、セクス、セプト、オクト、ノナ、デカ、みたいな感じらしい』
『ヒナコ:ダンスでアン、ドゥ、トロワっていうもんね』
『カン:ああ、トライアングル、トリオとかが3、クインテッドが五重奏とかもそうだな』
『ヒナコ:モノラル、モノクロ、ペンタゴン、カルテット、それからオクトパスとかだね。そうやってみんな関連付ければ覚えるの楽なんだけどね』
『カン:ああ学校ではあまり教えてくれない』
『ヒナコ:なんでなんだろうね。オクトーバー、ノベンバー、ディセンバーもそうなんでしょ。2つずれてるけど』
『カン:そうそう、後でジュンとジュライを入れたのでずれたんだよな』
『ヒナコ:あとあと、モノレール、モノクル、バイク、テトラポッド、テトラ牛乳とかもだね』
はるか昔は2月が1年の終わりだったので残りの日数だけで28日だった。
年始が2月ずれたので、12月が10番目ということなのかもしれない。
正しいかは保証しないが。
情報の授業でも、ちょっと突っ込んでやる場合には、2進数バイナリー、10進数デシマル、16進数ヘキサデシマルなどが出てくる。
それぞれbin、dec、hexなのでC言語系関数printfで10進数で表示する「%d」や16進数で表示する「%x」、エスケープシーケンスでよく使われる「\x41」、htmlの「A」みたいな表記がhexのx、Basicやアセンブラで21hのようにhがついているものも16進数という意味を知っていると覚えやすいのだけど、雑学扱いであまり教えてくれなくて、こういうものだと暗記を余儀なくされるという。
こういう雑談も楽しい。
ラテン語をはじめ、数字の表記は異世界小説でも参考になるときがあるので、覚えると使うときが来るかもしれない。
面倒くさいので覚えないで、必要そうなときに調べるというのも手だ。でもそういうものがあるということは知っていないと、後で調べようがない。
重要なのは暗記することではなく、何があるか知っていることだと思う。
ただし日本の高校までのテストでは暗記が重要だ。アーメン。
こうして今日も更けていく。
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