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オオカミとメカ

必殺のインゴット・スイング
 ゲートをくぐり抜けると、そこには魔物たちの大群が待ち受けていた。
 自分から近寄ってくるもの、逃げるもの、待ち構えるもの。対応は様々だが、殺すべき魔物であることに変わりはない。

「やああああああ!!!!」

 即座に剣を振り抜いて、一振りで魔物の頭部を切り裂く。一撃でまとめて、三匹くらい吹っ飛ばした。
 これが新型の力……人間では絶対扱えない、柱のように巨大な剣を、容易く扱えるとは。

『さすがアネット少尉。うちの大隊で一番の怪力を持つだけはあるわね』

 博士の声が興奮したものに変わり、少佐も驚きの表情を浮かべていた。

「――右ッ!!」

――これだけの剣を持っている相手にも、魔物達は恐れず向かってくる。
 オーガとミノタウロスという、巨人タイプの魔物が多いからか、力技で押せば何とかなると思っているみたいだ。

「奴、アイアンクロス大隊だぞ!」
「怯むな! 魔王様のために奴の首を取れええ!!」
「うおおおおおお!!」

 たった一人の敵である私相手に、猛烈に突進をかけてくる……だったら!!

『!?』

 全力で、レバーを回す。両腕が大回転して、握った巨剣がぐるぐる回り始める。黒い剣が、どんどん赤く染まっていく。

『な、なんなのよ、この戦い方!?』

 少佐の驚く声が、響き渡った。

『殲滅速度……あなたの時よりも早いみたいね』

 途中から嫌々やっていたみたいだから、少佐の操縦技術は天井にまでは全然届いていないみたいだ。

「――!?」

――そんな中で、視界にたまたま入ったものがあった。

『ピッケンハーゲン少尉! 気をつけて! 大砲よ!!」

 魔物達は私達ほど火薬の扱いにまだ長けていない。だが大砲を扱う知性くらいはある――そう、それは巨人が銃の代わりに大砲を持っていることもあるということだ。

「だったらぁ!!」

 だけど、こういう時こそ諦めてはいけない――

「せいやあああ!!」

 そのまま、回転力を殺さないようにしながら、剣を投げつける!!
 分厚い鉄塊を、大砲が発射されるより先に、肉に叩きつけた。
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