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目の手術は大変~今の医学って凄いんだなぁ~
第1話 そうだ病院へ行こう!
これはノンフィクションの話だから、僕が実際に体験した事をそのまま書こうと思う。
まだうだるような夏の暑さが残る東京が舞台だ。
僕の都会生活も二十年を超えており、そろそろ田舎へ帰りたいと思いつつ、なかなか帰れない事情があった。
サルコイドーシスと言う難病にかかってしまったのである。
これがまた珍しい難病で、簡単に言うと体のあちこちにできもののようなものが出来てしまう。
大学病院のようなところでしか診てもらえないのだが、残念ながら我が田舎には大学病院は無い。
ちなみに心臓に出来てしまうと相当ヤバのだが、入院して詳しく調べてもらった限りだと、心臓は無事なようだった。
病状も落ち着き退院したのだが、経過観察をすると言う事になり、今でも定期的に大学病院へ通っている。
◆
そんな夏のある日、僕はセミの声を聞きながら、web小説サイトを眺めていた。
しかし、どうも目がかすむ。
いや、ぼやけると言ったほうが良いか?
最初は気のせいかと思い、ウェブブラウザの拡大率を百五十パーセントに拡大して読んでいた。
僕ももう五十歳近いので、てっきり老眼か何かの類かと思った。
ところが、さらに見えなくなり、生活に支障が出るようになった。
皆さまは何らかの画像処理ソフトやアプリを使用された経験はあるだろうか?
あれのぼかし機能が常時目全体を覆っているとでも言えば良いのだろうか?
しかし、どうやって病院まで行くか?
スマホはギリギリ見えるか見えないかぐらいまで視力は低下している。
もう直感でスマホのアイコンをタップして、なんとかタクシーアプリの起動に成功。
無事にかかりつけの大学病院へたどり着く事ができた。
◆
受付で目が見えない事を説明すると、親切な事に看護師さんが車イスを用意してくれる。
僕は体重が重い、いわゆるデブなのでありがたいと同時に申し訳なくなった。
目が良く見えないため、自分がどこに居るのかよくわからない。
だが病院内のアナウンスで「〇〇さん眼科診察室〇番へどうぞー」と流れていたため、どうやら僕は眼科前に居るらしいと分かった。
しばらく待ってから、検査の後さっそく診断を受ける。
検査も色々とあったのだが、ここでは省略しよう。
◆
眼科の診察はまぶしい。
目にライトを当てるからだ。
しかも、目を開け続けるのが地味にきつい。
そして女性の若い医師が言った。
「たぶんですけど、サルコイドーシスが目にもできてますね。他にも菌がいますね。ステロイドの目薬しましょう」
僕はやっぱりかと思った。
目にステロイドを入れるために軽く手術もしたが、これは根性で耐えた。
もう、そうとしか言いようがない。
きつかったのは、ずっと右上を見続けなければならなかった事ぐらいか?
家に帰ってから眼帯を外していいと言われたので、外したら目の周りが血だらけで軽くホラーであった。
◆
幸いな事に現在はこうして文章を書けている。
視力はかなり回復した。
ステロイドの目薬は今でも続けているし、持病はあるものの生活は健康そのものだ。
よく食べて早寝早起きである。
だが、少しだけ視力が低下してしまい、現在もブラウザの拡大率は百五十パーセントのままである。
目の中に小さなできものが出来ているのである。
ある程度は仕方ないだろう。
今にしてみれば目が見えないと言う状態から、見えるようにする医療技術はリアルチートだと思う。
チートも万能かと言えばそうでもない。
サルコイドーシスと言う難敵もいる。
だが、こいつとは長く付き合おうと思っている。
付き合い方さえ間違わなければ、まあまあなんとかなる。
そんな僕の初ノンフィクションでした。
◆
作戦「病院や医者とは仲良くしよう! そしてすべての医療従事者へ感謝を!」
まだうだるような夏の暑さが残る東京が舞台だ。
僕の都会生活も二十年を超えており、そろそろ田舎へ帰りたいと思いつつ、なかなか帰れない事情があった。
サルコイドーシスと言う難病にかかってしまったのである。
これがまた珍しい難病で、簡単に言うと体のあちこちにできもののようなものが出来てしまう。
大学病院のようなところでしか診てもらえないのだが、残念ながら我が田舎には大学病院は無い。
ちなみに心臓に出来てしまうと相当ヤバのだが、入院して詳しく調べてもらった限りだと、心臓は無事なようだった。
病状も落ち着き退院したのだが、経過観察をすると言う事になり、今でも定期的に大学病院へ通っている。
◆
そんな夏のある日、僕はセミの声を聞きながら、web小説サイトを眺めていた。
しかし、どうも目がかすむ。
いや、ぼやけると言ったほうが良いか?
最初は気のせいかと思い、ウェブブラウザの拡大率を百五十パーセントに拡大して読んでいた。
僕ももう五十歳近いので、てっきり老眼か何かの類かと思った。
ところが、さらに見えなくなり、生活に支障が出るようになった。
皆さまは何らかの画像処理ソフトやアプリを使用された経験はあるだろうか?
あれのぼかし機能が常時目全体を覆っているとでも言えば良いのだろうか?
しかし、どうやって病院まで行くか?
スマホはギリギリ見えるか見えないかぐらいまで視力は低下している。
もう直感でスマホのアイコンをタップして、なんとかタクシーアプリの起動に成功。
無事にかかりつけの大学病院へたどり着く事ができた。
◆
受付で目が見えない事を説明すると、親切な事に看護師さんが車イスを用意してくれる。
僕は体重が重い、いわゆるデブなのでありがたいと同時に申し訳なくなった。
目が良く見えないため、自分がどこに居るのかよくわからない。
だが病院内のアナウンスで「〇〇さん眼科診察室〇番へどうぞー」と流れていたため、どうやら僕は眼科前に居るらしいと分かった。
しばらく待ってから、検査の後さっそく診断を受ける。
検査も色々とあったのだが、ここでは省略しよう。
◆
眼科の診察はまぶしい。
目にライトを当てるからだ。
しかも、目を開け続けるのが地味にきつい。
そして女性の若い医師が言った。
「たぶんですけど、サルコイドーシスが目にもできてますね。他にも菌がいますね。ステロイドの目薬しましょう」
僕はやっぱりかと思った。
目にステロイドを入れるために軽く手術もしたが、これは根性で耐えた。
もう、そうとしか言いようがない。
きつかったのは、ずっと右上を見続けなければならなかった事ぐらいか?
家に帰ってから眼帯を外していいと言われたので、外したら目の周りが血だらけで軽くホラーであった。
◆
幸いな事に現在はこうして文章を書けている。
視力はかなり回復した。
ステロイドの目薬は今でも続けているし、持病はあるものの生活は健康そのものだ。
よく食べて早寝早起きである。
だが、少しだけ視力が低下してしまい、現在もブラウザの拡大率は百五十パーセントのままである。
目の中に小さなできものが出来ているのである。
ある程度は仕方ないだろう。
今にしてみれば目が見えないと言う状態から、見えるようにする医療技術はリアルチートだと思う。
チートも万能かと言えばそうでもない。
サルコイドーシスと言う難敵もいる。
だが、こいつとは長く付き合おうと思っている。
付き合い方さえ間違わなければ、まあまあなんとかなる。
そんな僕の初ノンフィクションでした。
◆
作戦「病院や医者とは仲良くしよう! そしてすべての医療従事者へ感謝を!」
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