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[総ルビ]留学生は同棲JKエルフちゃん

第4話 エルフちゃんは高校へ通う
だい エルフちゃんは高校こうこうかよ

「おはようございますぅ~。あさですよ?」
「ううぅぅ……」

 おれがベッドでていたらあさになったらしい。
 ベッドのすぐわきったララちゃんのおっぱいがえる。
 したから見上みあげるとほとんどおっぱいしかえない。
 おっぱい。

「はっ……おれたし留学生りゅうがくせいが、それでエルフで、あっ」
きましたか? エルフのララちゃんですぅ」
「ごめんごめん。さすがにおもした。ちょっとあさからおっぱいの攻撃こうげき一瞬いっしゅんあたましろになったもんで」
「それは、ごめんなさい、わたしのおっぱいがわるいですね」

 そういうと、なぜかむねみだす。
 ぐにょぐにょとうごくおっぱい。
 なんだこれ、すげぇ。

「んっ、んんっ、はぁ」

「もういいから……すまん」
「いえ、では、おっぱいはゆるしてあげました。よかったです。らなきゃならなくなったら大変たいへん
「えっ?」
「もう、冗談じょうだんですよーだ」
「そうか、ふむ」

 そうしておれ料理りょうりをする。
 ベーコンと卵焼たまごやきだ。それから今日きょうきのクロワッサン。
 おれ目玉焼めだまやきやゆでたまごよりは卵焼たまごやなのだ。どの派閥はばつでもいいとおもう。
 料理りょうり簡単かんたんなものくらいなら平気へいきだ。

 ところでおっぱいってれるのだろうか。
 手術しゅじゅつ切除せつじょ自体じたいはできるが、そういう意味いみではない異世界いせかい特有とくゆうなぞかもしれないし。
 おっぱいのなぞふかまるばかりだ。

 ベーコンをひっくりかえす。いいかんじにけた。

「ところで、おれ高校こうこうくんだけど」
「はいっ、わたし今日きょうからおな高校こうこうへお世話せわになるので大丈夫だいじょうぶです」
「おおぉ、そうなのか。らなかった」
「すみません。昨日きのう、ちゃんとはなしておけばよかったです。こっちは本当ほんとう留学生りゅうがくせいみたいですね」
「そうだな」
「あの、一応いちおう、エルフなのは秘密ひみつなので、アルクメニスタンからの留学生りゅうがくせいということで」
「アルクメニスタン? そんなくにあったっけ」
「ないですよ?」
「バレちゃわないか?」
地図ちずってない、国連こくれん加盟かめいこくなんです」
「そうだったか、なるほど」
納得なっとくしないでください。異世界いせかいからたなんてえないですし」
「そうだった。うそばっかりうから、どれが本当ほんとうかだんだんからなくなってくる」
「えへへ。そうやってけむり作戦さくせんなんですよ」

 実在じつざいくにげたら、それはそれで色々いろいろかれそうだしね。
 いまはネットでも調しらべられるから、中途半端ちゅうとはんぱうそばっかりってるとバレるかもしれない。
 それならいっそ架空かくう国家こっかか。これなら調しらべられてもいたくない。なるほど。

「「いただきます」」

 二人ふたり挨拶あいさつしてから朝食ちょうしょくをいただく。
 なんやかんや、いもうとがいなくて一人ひとりさみしかったが、こうしてエルフちゃんと一緒いっしょだとおれもうれしい。
 いもうと入院にゅういんしてしまってから随分ずいぶんつけど、おれさみしかったんだなってあらためておもった。
 ララちゃん、家族かぞくとして大切たいせつにしてあげないとな。

 バタバタと二人ふたり協力きょうりょくして食器しょっき片付かたづけて、部屋へやもどって着替きがえる。
 そうしてふたた部屋へやからると、そこには、ふむふむ、なるほどなるほど。

「どうですか? へん、じゃ、ないですかぁ?」
「ううん、めっちゃ似合にあっててびっくりしてる」

 セーラーふくエルフとかいうコスプレみたいなものがいた。
 ではたことがあるけれど、マニアックだなぁとはおもったんだ。
 それがリアルのまえにいる。

 めっちゃ似合にあってる。かわいい。

いますぐ写真しゃしんって、ぜん世界せかい紹介しょうかいしたいぐらい、かわいいよ」
「そうですかぁ、うれしいですぅ」

 テレテレでほおあかくするララちゃんも余計よけいかわいかった。

「それでは、ってきますですっ」
「おお、ってきます」

 だれもいないけど、おれたちはおたがいにってきますをった。
 えへへと笑顔えがおって、出発しゅっぱつする。

「それでは家族かぞくなんですからをつながなきゃですよね」
「え、ああ」

 まあぐらいならまあいっかな、とおもったんだこのときは。
 ゆびをつんつんとしたとおもったら、ガシッとうでられて、うでからめてくる。
 ララちゃんはひくいのでかたかたたることはなく、おれ手前てまえ彼女かのじょ半分はんぶんおさまるようなかんじになっているのはいいんだ。
 問題もんだいれいのアレだった。
 むねが。おっぱいがんでいるうでにダイレクトアタックをめている。これだけでなにポイントもとくてんはいりそうな見事みごと連続技れんぞくわざだった。
 おれうでめられ、めっちゃくちゃやわらかい感触かんしょくがぐにゅぐにゅとたる。
 しかもあるいているので、うごいてその変則的へんそくてきやわらかさが尋常じんじょうじゃないほどつたわってくるのだった。

「あのむねが」
むねくらいたっちゃいますよね。すみません」
「いや、いいけど、これ……」

 まさかめっちゃやわらかいからどけてとかしあわせそうな笑顔えがおかべている彼女かのじょえるわけもない。
 このままにするしかないか。
 どくくらいならまだ平気へいきだけど、直接ちょくせつ感触かんしょく心臓しんぞうわるい。

 おれはドキドキしていた。
 というかむねたっているので彼女かのじょ心臓しんぞうおとさえこえそうだ。

 うっ、学校がっこうまでこのままか。
 心臓しんぞうわるいどころではなく、精神せいしんにきそうだ。天国てんごくにいるのに忍耐にんたいためされている。
 お風呂ふろ気持きもちいいが、あついお風呂ふろにはご注意ちゅういみたいなかんじというか。
 もうなにってるかからないが、とにかくそういうイメージだった。

 しかもまわりの視線しせんがすごい。
 そりゃあおれんちの学校がっこうのセーラーふくていて、金髪きんぱつ碧眼へきがん。しかもよくるとみみとがっているとか、尋常じんじょうじゃないですし。
 それが絶世ぜっせい美少女びしょうじょときて、平々凡々へいへいぼんぼんおれうでなんてんでニコニコで登校とうこうしていたら目立めだつにまっていた。

 あぁ、もうおれダメかもしれない。
 初日しょにち頑張がんばるとめたはずなのに。天国てんごくされるちかいのだろうか。

 ほとけにでもなったような神妙しんみょうかおをして登校とうこうするのだった。

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