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[総ルビ]私たちだけ24時間オンライン生産生活

63.坑道攻略戦(2)
◆63.坑道こうどう攻略こうりゃくせん(2)

 オークが二ひき棍棒こんぼうのようなものを装備そうびしておそってくる。
 こちらはたて武器ぶき装備そうびもいて、準備じゅんび万端ばんたんだけど、てきおおきいので迫力はくりょくがあった。

「エンジェルブレス」

 ヒカリちゃんのステータスアップのバフ魔法まほうをかけなおす。
 このパーティーにはてき使つかうデバフけい使つかはいなかった。

 アルクのたてがオークの一撃いちげきめた。
 そのすきに、数名すうめいけんやり攻撃こうげきくわえる。

 二ひき相手あいてに、数人すうにんずつかれて戦闘せんとうになった。
 魔法まほうみだれて、ひたすら攻撃こうげきする。
 かなりかたい。

 それでもこちらが断然だんぜん有利ゆうりだった。
 たてしょくはきっちり仕事しごとをこなして、防御ぼうぎょかためている。
 ダメージをくらっても、ヒカリちゃんのヒールがんでくるので安心あんしんだ。

『グオォオオ』

 オークはさけびながら消滅しょうめつした。

「オークのからだはでかいから緊張きんちょうしたが、だい丈夫じょうぶだな」
「はい」

 アルクの感想かんそう問題もんだいないということだ。
 からだおおきく、武器ぶきもちのオークはいままでとは勝手かってちがうところもあるけど、十分じゅうぶんたたかえる。

 このあとも、オークが三びきになったりしたものの問題もんだいなく戦闘せんとうつづけられた。


てつとびらが……」

 わたしおもわずつぶやいた。

「んー。ボスだよね、定番ていばんだよ」
「ついにボスですか。気合きあいれませんと」

 クルミとサクラちゃんは余裕よゆうがあるみたいで、会話かいわをしていた。

「じゃあ、とびらまえ最後さいご休憩きゅうけいだ」

 アルクの提案ていあんでそうなった。
 戦闘せんとう地域ちいきだけれど、まりでてきてこない。
 おちゃをのんびりんで、あまっていたおにく串焼くしやきをいて、軽食けいしょくった。

「おにく美味おいしいです」
「うまい、うまい」

 おにくはヒカリちゃんはじめ、みんなにも好評こうひょうだった。
 くしにさして、しおコショウでいただけの素朴そぼくあじだけど、それがいい。
 リアルではなかなかザ・にくというかんじのにく料理りょうりはあまりべないだろうから、ゲーム独特どくとくだった。
 最初さいしょは、ほか材料ざいりょうなにもなかったので、それしかできなかったけど、いまではみんな、そういうがっつりしたにくべるのもっているらしい。


「では、隊長たいちょう、ご命令めいれいを」

 アルクにそうわれたので、ゴホンとせきをして発言はつげんする。

「ボス攻略こうりゃくはじめます」

 まだ掲示けいじばんにもWikiにも情報じょうほうてないダンジョンボスだ。
 緊張きんちょうした面持おももちで、アルクとサクラちゃんがてつとびらひらいていく。

 なか薄暗うすぐらく、しかしなにもいない。

「とりあえず、なかはいろう」

 アルクの指示しじで、順番じゅんばんにボス部屋べやはいった。
 すると部屋へやあかるくなり、転移てんいでボスがワープしてきた。
 二たいいる。かなりおおきなコボルトと、オークが一たいずつだ。
 両方りょうほうともよろいていて、左手ひだりてにはたてを、右手みぎてにはソードを装備そうびしていた。
 名前なまえはコボルトキングLv15、オークエンペラーLv17。
 流石さすがはボス。それらしい名前なまえをしている。

「二たいか。かれるぞ。コボルトはドングリとおこめけん。オークはけいたいとヒカリちゃんでどうだ」
「「「了解りょうかい」」」

 すかさずアルクの指示しじぶ。

「あー。これは二パーティーは最低さいていいるね。ソロは無理むりそうだわ」
戦闘せんとうではかず暴力ぼうりょくといいますもの」
「そうだね! 自分じぶんたちだけでまなくてよかった」

 わたしたちクルミ、サクラ、ミケのじゅん意見いけんった。

『グオォオオオオオオ!』

 オークとコボルトがえて、りかかってくる。
 戦闘せんとうはじまった。
 サクラちゃんはたて一瞬いっしゅんふせごうとしたのか、左手ひだりてげたがすぐにけた。
 コボルトのけんかた地面じめんにぶつかり、火花ひばならした。

 おーすごい。まるでファンタジー映画えいがみたいだ。
 と他人たにん行儀ぎょうぎかんがえた。
 実際じっさい、そういうゲームだったとおもなおし、いままでのあたたか戦闘せんとうとはちがうかもしれないと、気合きあいをれる。

 巨大きょだいてきけんりかかってくるから、すご迫力はくりょくだけど、そこまでキツくはない。
 うごきはゆっくりめで、しっかりていれば十分じゅうぶんけられる。
 ネタがかれば、こわさもそれほどではなくなった。
 ここまでわたしたちだって、成長せいちょうしている。経験けいけんだってずいぶんんだんだ。

 てきはサクラちゃんを執拗しつよう攻撃こうげきしている。といっても、うえからけんろしてくるばかりだ。
 サクラちゃんはそれを毎回まいかいギリギリでけていた。
 クルミはそのすきやりれる。相手あいてのほうがおおきいのでたたかいにくそうだ。
 メイドのコマチさんはふところんで短剣たんけん攻撃こうげきしている。
 わたしとイナホおじいちゃんは魔法まほう攻撃こうげき後方こうほうからしかける。

 みな攻撃こうげきしているけど、あまり手応てごたえがない。攻撃こうげきいていなかったら、撤退てったいかんがえなきゃいけない。

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