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[総ルビ]私たちだけ24時間オンライン生産生活

47.プレイヤー輸送
◆47.プレイヤー輸送ゆそう

 もうがだいぶたかい。もうおおくのプレイヤーたちはりにかけていて、ひと露店ろてんひとたちとわずかなひとしかいない。

 けいたいはウシをれていて、しかもそろいのオオカミ帽子ぼうしをかぶっている。幼女ようじょのヒカリちゃんとメイドのコマチさんをれている。
 単純たんじゅんってどうても、すごく目立めだっている。
 しかしさいわいなことに「へんなNPCがいる」程度ていどおもっているひともいるみたいで、あまり注目ちゅうもくはされていなかった。

 けいたいびかけをはじめる。

「デルタまちまできたいひと一緒いっしょにどうですか? ウシが一緒いっしょだとてき戦闘せんとうにならずにまちまでいけます」

 最初さいしょ興味きょうみったのは、つじヒールの女性じょせい二人ふたりだった。

「それは本当ほんとうかしら? あなたたち、失礼しつれいですけれどNPCかしら?」

本当ほんとうです。これでもプレイヤーですよ」

「おいくら?」

一人ひとり5,000セシルにしようとおもっています」

「そう、現状げんじょうではそれぐらいで妥当だとうですね。ではよろしくおねがいしますわ」

 そのあと、ブラスミくんとも合流ごうりゅうした。

 さらに、たまたまインしたばかりというプレイヤー三にんと、干肉ほしにく露店ろてんをしていたひとのうちの一人ひとりがついてくることになった。

 合計ごうけい十六にんおお人数にんずうである。
 前金まえきん半額はんがくの2,500セシル、到着とうちゃくしだいのこりを支払しはら契約けいやくにしてあった。

「では、出発しゅっぱつします」

 リーダーのアルクの判断はんだんむらる。
 ウシのマロンをかこうフォーメーションで、みなあるいてかう。

本当ほんとうてき攻撃こうげきしてこないのですね」

 タコ地帯ちたいはいったけれど、タコたちは遠巻とおまきにているだけだ。
 つじヒールのひと思議しぎがっていた。

しダコも結構けっこうおいしいらしいですね。わたしたちはまだべてませんけど」

しダコありますけど、べてみますか?」

 わたしたちはタコのほしけてみなにあげる。
 タコは好評こうひょうだった。
 会話かいわをしつつまえすすんだ。

 トカゲ地帯ちたいではトカゲがおおきいので、攻撃こうげきしてこないけれど迫力はくりょくがある。
 おきゃくさんたちは最初さいしょ緊張きんちょうした面持おももちであるいていた。

 そのあととくにトラブルはなく、無事ぶじにデルタまち東門ひがしもん到着とうちゃくする。
 おきゃくさんたちはおかね支払しはらい、もんけてまちはいってった。

 ブラスミくん紹介しょうかいしてもらった鍛冶かじいえかうのでここでわかれる。
 サクラちゃんも移動いどうあいだにブラスミくんはなしいて興味きょうみったらしく、いていくという。
 ちゃんとおこづかいはわたしておいた。

「では、おれたちは南村みなみむらかうよ」

「はい。いってらっしゃい」

 はなった結果けっか東村ひがしむらだけ贔屓ひいきにするとあと色々いろいろ不満ふまんそうなので、東西とうざい南北なんぼく順番じゅんばんまわってもらうことになった。

 おそってこないことが確認かくにんできたので、けいたいとマロンの主人しゅじんのクルミだけで輸送ゆそうまかせる。

 のこったわたしとヒカリちゃんとコマチさんで場所ばしょめてあった。
 まち教会きょうかいくのだ。

教会きょうかいまえに、わたしておきたいものがあるの」

「なんでしょうか?」

「はいこれ。おくれちゃったけどウサギ帽子ぼうしのおれい

 わたしはクルミからあずかっておいたペンダントをヒカリちゃんにわたす。

 ●満月まんげつウサギの木工もっこうペンダント
  満月まんげつをかたどったウサギのかれたまるのペンダント。
  種別しゅべつ:アクセサリー(ペンダント)
  レア:4  ランク:3
  防御ぼうぎょりょく:2
  魔防まぼうりょく:3
  回復かいふくりょく:3
  回避かいひ:2
  耐久たいきゅう:30/30
  作成さくせいしゃ:クルミ

 囲碁いごたまのようなかんじのつぶれた球体きゅうたいかたちをしている。
 丹念たんねんにやすりがけをしてあり、表面ひょうめんはつるつるになっている。
 表側おもてがわにはウサギのいていて、クルミとサクラちゃんの合作がっさくだった。

「ミケさんありがとう。大切たいせつにするね」

 ヒカリちゃんだけでなくおとも二人ふたりぶんふくめ三つある。

わたしぶんまでいただいて、ありがとうございます」

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