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インヴォーク! 起動せよ、新生レグルス!!
【第0章付録】 ホワイトエンペラー要塞攻略作戦の概況
先の
戦いでトリスト
共和国軍とギルドは
共同でバーニングウォール
城塞を
攻略した。
これを
足掛かりとして、
彼らは
北上し
勢力圏の
奪還を
試みる。
次に
狙いを
定めたのは、かつてトリスト
北部で
最大規模の
陸軍基地であった「ホワイトエンペラー
要塞」
だが
当要塞の
守備は
極めて
堅牢。
特に
周囲を
囲む
針葉樹の
森が、
自然の
防壁としての
要素も
備えており、そこに
潜んでいるであろう
無数の
伏兵を
突破しながら
要塞を
攻撃するのは
難しい。
作戦失敗に
備えてあらかじめ
退路を
確保するとなると、なおさらである。
そのため
作戦に
参加する
「アイアンクロス大隊」「デルタネビュラ大隊」「ギルド連合大隊」は三
部隊に
別れて
作戦を
実行。
それぞれの
担当する
作戦は
以下だ。
「
森林での
作戦の
経験が
多いデルタネビュラが
進入路の
確保及び
退路の
死守」
「ギルド
連合大隊が
敵要塞近辺に
設置された
砦の
奪取及び
包囲の
形成」
「
要塞攻略でもっとも
武功を
挙げているアイアンクロスが
包囲完了後の
総攻撃(
他大隊は
必要に
応じてアイアンクロスの
援護にまわる)」
【
各部隊の
主要人物】
「ギルド連合大隊」
総司令官:ネロ・カルカテルラ
総司令部参謀:イングリット・アンテス
攻撃部隊隊長:クラウディオ・スカラー
攻撃部隊副長:カズヒラ
保有兵器:ゲンロウガー
上述メンバーの
概要は
本編参照
「デルタネビュラ大隊」
大隊長:アリス・ウェズリー
大尉
その
他、
騎馬隊を
率いる
将校多数(いずれも
階級は
中尉及び
大尉)
アリス・ウェズリー
大尉 概要
かつての
戦いで
戦死したデルタネビュラ
大隊の
大隊長プロキオン
中佐の
副官。
今回共同作戦を
展開するアイアンクロス
大隊の
主要構成員とプロキオン
中佐が
政治思想を
巡って
不仲だったため、
特にその
大隊長であるベアトリクス
少佐に
対しては
決して
心を
許していない。
ベアトリクス
少佐からは「プロキオンにはもったいないほど
優秀な
副官」と
高く
評価されているが……
なお
大尉でありながら
大隊長の
役についている
理由は、
大隊長に
他に
適任者がいないから
緊急で
佐官昇格試験を
受けないまま、
大隊長に
就任したから。
ただもとが
副官であった
以上、
大隊長として
指揮をする
経験はまだ
浅いため、
軍上層部は
彼女のことを「
今後の
成長は
期待できるが、
佐官の
地位を
渡すにはまだ
未熟」と
評価している。
「アイアンクロス大隊」
大隊長:ベアトリクス・イーダ・シェーンハイト
少佐
大隊長直属配下:
アネット・ピッケンハーゲン
少尉
シルヴィア・フローベルガー
少尉
保有兵器:アーティフィシャルメイジ「ゼーレスヴォルフ」
ベアトリクス
少佐 概要
アイアンクロス
大隊の
大隊長。プロキオン
中佐が
生前の
時はデルタネビュラ
大隊に
所属しており、
尉官時代から
女性らしからぬ
極めて
好戦的な
性格の
人物であったという。
それを
象徴する
逸話として「
私が
佐官になったら、あなたのデルタネビュラを
超える
大隊を
作る」と
常日頃からプロキオン
中佐に
宣言していたといい、
佐官昇格試験に
合格してからは
宣言通り
独立し、アイアンクロス
大隊を
設立した。
現在デルタネビュラは
有力な
士官であった
彼女が
去ったことと、プロキオン
中佐の
戦死があわさって
大幅に
弱体化しており、
現在の
軍部でのパワーバランスはアイアンクロス
大隊が
圧倒的に
上になっている。
つまり、デルタネビュラを
超える
大隊を
作るという
彼女の
夢は、
彼女の
想定する
形とはやや
違ったが
既に
叶っているとも
言える。
(
本人が
納得しているかは
不明)
【
各隊の
戦況の
流れ
本編第2
話開始前】
作戦開始時、デルタネビュラ
大隊全部隊とギルド
連合大隊全部隊が
共和国首都から
先発。
アイアンクロス
大隊は
駐留していた
「バーニングウォール城塞」に
守備隊を
残した
上で、三
日遅れで
出発。
だがほどなくしてバーニングウォール
城塞に
水棲魔物の
国家「アビス帝国」の
沿岸強襲部隊が
襲来。ベアトリクス
少佐は
急遽反転し、バーニングウォール
城塞の
死守に
当たる。
※これが
本編終盤における「アイアンクロス
大隊本隊の
救援が
遅れ、
一番足の
速い
人型ゴーレムを
用いてアネットが
単独で
先行した
原因」
本隊はアイアンクロス
大隊が
作戦に
参加できない
可能性を
考慮しつつも、
作戦を
続行。
デルタネビュラ
大隊の
獅子奮迅の
健闘により、ホワイトエンペラー
要塞をはばむ
森林地帯の
進入路の
確保に
成功。ギルド
連合大隊は
先発して
森林地帯を
突破。デルタネビュラはギルド
連合大隊のために
退路の
死守に
入る。
ギルド
連合大隊は
各地の
砦を
攻撃するための
本陣を
森を
背にして
形成。ここまでが
本編第2
話までの
流れである。
一方アイアンクロス
大隊は、この
時点でアビス
帝国の
攻撃隊の
撃退を
完了。
負傷者の
待機及び
衛生兵と
守備隊の
増員を
割り
振り、
即座に
再びホワイトエンペラー
要塞へ
向かった。
この
時点でアネット
少尉はベアトリクス
少佐の
命令を
受け、アーティフィシャルメイジで
先発したという。
【
各隊の
戦況の
流れ
本編第2
話開始後】
・ギルド連合大隊
彼らの
戦いぶりは、
本編ストーリーを
参照。
・デルタネビュラ大隊
本作戦でもっとも
死傷者の
多かった
部隊。
多くの
隊員がギルド
連合大隊の
退路を
死守するために
殉職した。
・アイアンクロス大隊
本作戦でもっとも
死傷者を
抑えられた
部隊。
その
死傷者も
大半が
「アビス帝国の強襲を受けた城塞守備隊」であり、
攻撃部隊の
損耗率はほぼ
皆無に
等しかったという。
ただ
戦略上正しい
判断とはいえ
独断で
作戦から一
時離脱しバーニングウォール
城塞の
守備についたことには、
特に
死傷者が
多かったデルタネビュラ
大隊はいい
顔をしなかったという。
【
作戦終了後の
顛末】
なお
本作戦終了後、
報道機関はアイアンクロス
大隊とギルド
連合大隊の
功績ばかりを
中心に
報道したという。
ただこの
偏向報道を
前にして、
盲目的にギルドとアイアンクロスを
称讃する
民衆が
大半を
占める
中で――
「本当は救援が来るまでの間単独で退路を守っていたデルタネビュラが本作戦で一番勝利に貢献した部隊なのでは?」
――という、
軍上層と
報道機関が
過小評価した
真実に
気づいた
民衆も、
決して
少なくはなかったそうだ……
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