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海老郎のココだけの話

9.「十」の読み方
こんにちは、こんばんは。9回目。
9回目なのに「十」についてやります。

総ルビの小説を作っていると、読み仮名について気になる部分って出てきますね。
その一つが「十」です。

その前に、基本なのですが、日本語の数の数え方には
「音読み」ひとつ、ふたつ、みっつ……やっつ、ここのつ、とお
「訓読み」いっこ、にこ、さんこ……はっこ、きゅうこ、じゅっこ
という二パターンが元々ありました。
しかし4を「し」、9「く」(苦しい)に通じる、とかいろいろな説を通して
4はどちらの場合も「よん」と読むものが多くなってきていますね。
「しち」と「なな」もけっこう揺れがあります。

それで「十個」本来の読みは「ジッコ」なのですが、音便で「ジュッコ」と発音されるようになっています。
前は常用読みではなかったのですが、改正で「ジュッコ」も認められるようになりました。
音読みでは「ジュウ」と読むケースと「ジュッ(旧:ジッ)」と読むケースに分かれます。

●ひとxx、ふたxxと数えるけど……
一人 ひとり 二人 ふたり 十人 じゅうにん
一房 ひとふさ 二房 ふたふさ ……十房 じゅっふさ

●とお
十 とお(xxつ、の系統)
十日 とおか

●じゅう
十人 じゅうにん
十年 じゅうねん
十万円 じゅうまん
十億円 じゅうおくえん
十数匹 じゅうすうひき
十枚 じゅうまい
十円 じゅうえん
二十一歳 にじゅういっさい

●数ではない
十分 じゅうぶん
十全 じゅうぜん

●じゅっ
十個 じゅっこ、じっこ
十回 じゅっかい、じっかい
十階層 じゅっかいそう、じっかいそう
十歳 じゅっさい、じっさい
十分 じゅっぷん、じっぷん
十級 じゅっきゅう、じっきゅう
十センチ じゅっセンチ、じっセンチ
三十分 さんじゅっぷん、さんじっぷん

こんなふうになっていますね。
ちなみに、伝統的な総ルビでは「単語ではない数値にはルビを振らない」という決まりがあります。
何であるのかよく知らないのですが、日本語はこのようにバラバラなので、外国人など覚える側だと相当苦労しそうです。
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