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海老郎のココだけの話

6.数による表現
こんにちは。こんばんは。今回で早いもので6回目ですね。
今回は「数による表現」。
1、2、3は算用数値、一、二、三は漢数字で、小数点がみたいな話ではないです。
えっとそれは『web小説の書き方、ルール文書規則』「8. 数字、単位」
https://kakuyomu.jp/works/16817139555343410284/episodes/16817139555343693593
に詳しいので、参照してください。

それでですね。例えば自分のパーティーであれば4人とか具体的数値を出すわけですが、問題はパッとでの文章とかで出てくる数値です。
「10万の軍勢」みたいに、なにげなく書いたとしても、中世レベルだとかなりの相当な数の軍隊です。こういうのあまり数字に詳しくないと分からないですが、10万規模ってめっちゃデカいんです。だから詳しい読者から「ありえない」とかコメントがきたりします。
数字を出す一つの根拠として、具体的であったほうがリアリティが増すというのはあります。
しかし逆に、ナーロッパで「100万人に一人の聖魔法の使い手」みたいに、誰が統計取ったのか謎な表現がでてくることがあります。神視点ならなんでもありなのでかまわないのですが、なろう系で特に多い一人称では違和感がないとはいえないですよね。
軍隊の数にしても、誰が数えたんだろうという話ですね。全部が見えているわけでもなく、数えるのも難しいはずです。そうなると「最低でも5000人の兵士」とか曖昧に書いて濁したりするのも工夫の一つです。
村の人口とかも「1000人の村人」とか書くわけですが、一番小さいので「50人の村人」で「25軒ほどの家」みたいに書くと、計算をしなければならなくなってきます。1、2、3人ぐらいで平均すれば2人暮らしで50人なら半分で25軒だからだいたいあってる、みたいな計算ですね。
「10万都市」もナーロッパみたいな城塞都市でもかなりの人口ですね。
作品によっては「100万都市」なんてのも出てきます。たしか江戸の人口がそれくらいで、世界で何番目の大都市だったはずです。
日本でも今の一億を超えるような人口になったのも戦後の話で、ちょっと規模感は考える必要がありますね。
ということで、可能なら曖昧な表現にして逃げるのも手です。

似たよう話は貨幣、値段の話でも出てきます。
最初、薬草1Gパン10G宿屋100Gとかしていたのに、そのうちインフレしてしまって、1000万Gとか、そんなに金貨もありませんヨ。ならばギルドカードの電子マネーだ、みたいになってきてしまいます。
これはどうしようもないことではありますね。
後半に連れて「金貨をたくさんもらった」とかで誤魔化すようになってきます。僕もよくやります。
これはもうこういうテクニックですね。
最初は1円単位で計算していたいのに、だんだん出てこなくなります。計算するのも面倒だったり、所持金より多くのお金を使うとおかしいため、家計簿みたいに計算し続けなければならないですし、行間の買い物についても考慮しつつやると、面倒きわまりないのです。
ということで、安易に数値を出すべからず。
もちろん、ちゃんと計算できてるなら数値を出すのは問題ないですよ。
こんなところでしょうか。ではまた次回、次のページでお会いしましょう。
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