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🌎惑星の王👑~そのうちデッカイ星🌠を買ってやる~

第6話 支援物資🍜と生配信📱と百万円💴
「ピーッ、ピーッ、ピーッ、地球政府の軽トラック級輸送船がドックイン要請を出しています。受諾しますか?」

 宇宙プレハブに付いているAIが宇宙船の接近を知らせて来た。

 初の生配信から三日後、ついに地球政府の船がアイス小惑星にやってきたようだった。
 その間も僕とガイくんは配信を続けて、宇宙中の同情を誘う作戦に出ていた。

 時々投げ銭をしてくれる人もいて、食べ物の配達を頼めるぐらいにはなっていた。

「AI、接岸を許可しろ! おいコージ、これって支援物資が届いたのかな?」
「ああ、多分そうだなガイ!」

 僕たちの宇宙プレハブ内には、タタミが敷かれてそこそこ快適に暮らせるようにはなっていた。

 軽トラック級宇宙船は、僕たちが乗って来たスクーター級宇宙船より大きい。ちょっとした荷物の運搬や、軽い引っ越しなどに使われている。



「こんにちは、初めまして。地球政府の桐生舞きりゅうまいと言います。これから支援物資を運び込みますね! お二人も手伝って頂けると助かります!」

 軽トラック級宇宙船が接岸すると、僕たちのスマホにメッセージが送られてきた。

 ガイくんが「了解! 宇宙服を着て待機します。指示お願いします!」と返信していた。

 三十分もすると、マイさんがプレハブ内に入って来た。
 一時的にプレハブ内の空気が薄くなるが、僕たちもあらかじめ宇宙服を着ておいた。

 宇宙服越しなのでハッキリとは分からないが、舞さんはパッチリ二重の黒髪の女性のようだった。髪は多分長いんじゃないかな? そのあたりは宇宙服越しなのでよく分からない。

「舞さん初めまして、良くお越し下さいました!」
「舞さんとやらありがとうよ!」

 三人で軽トラから段ボールに入った箱をどんどん持ってくる。

「地球政府の職員って舞さんだけなのかな?」

 僕がぽつりとつぶやくと、舞さんは苦笑していた。

「あっはははは、地球政府はビンボーなので予算が無いんですよ……実は地球自体をオークションに出す話まで出ているんです」

 舞さんと話ながら荷物運びする様子を、ガイくんがスマホで生配信していた。

「えっ? 地球を買えちゃうって事なんですか?」
「ええ……はい……ここだけの話ですけど、実は百万円で……」
「な、なんだってー!」

 僕とガイくんは、思わずハモってしまった。

「あ、あの、失礼ですけど、どうしてそんなに安いんですか?」
「地球を買うと赤字になるんです……ですから、何か産業を起こさないとダメなんですよね……ですから百万円で買っても採算が取れるか微妙なところでして……ケプラー皇帝からも、どこかの貴族に買ってもらった方がいいって言われて……」

 そう、この世界は封建主義が復活している世界だ。
 理由は宇宙が広すぎて、統治するのに単一国家だと管理が厳しい点と、二十世紀ごろから貧富の格差が広がって、上級国民とそうでない国民に層が分かれたのが原因と言われる。

「……百万か……どこかの富豪がポンとくれねえかなぁ」

 ガイくんがポツリとつぶやいたが、その声はしっかりと配信に入っていた。

 ――🔱面白い話だ、百万入れてやろう(ケプラー皇帝)

 チャリーンと言う音がプレハブ内に響く。
 誰かが投げ銭してくれた時の音だ。

「おっ、おい、コージ、金額見てみろよ!」
「えっ、えええ! こっ、こんなに!?」

 金額は、百十一万円だった……
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