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バーボチカの冒険 激震のフロンティア

作者コメント
どうも皆様、こんにちは。作者の如月千怜です。
本作を最後までお読みいただきありがとうございます。
本作はここで終わりです。次の侵略者が来るとかそんな展開はもうありません。本当にここで完結です。
こうして長編を完結させるのは、本作完結当時では実に三年ぶりくらいだったと思います。

本作は制作中に当初の予定にない展開が多くありました。
予定変更の比率が大きいエピソードは第9話の幼少期フィーア登場や、メドゥーサ登場以後のエピソード全般です。

メドゥーサというキャラクター

メドゥーサは連載開始当時のプロットに存在していなかったキャラクターです。
元々彼女の設定がない頃での構想では、最終決戦はそのままアルミュールで行いアフロディーテやドミニクと共闘する予定でした。
ただ敵地への攻撃が成功した後主人公達がわざわざアルミュールに留まる理由が薄いと思った結果、海に出た先で戦わせる方が自然だからという理由でこのプロットはボツにしざるを得なかったのですよね。
その結果リョート島に争いを持ち帰らず終わらせるにはどうしても中継地点の島を用意する必要ができました。その結果メドゥーサというキャラクターが生まれたというわけです。

登場が確定してしまえばキャラ付けは非常にスムーズでした。
というのも彼女の性格は私自身の性格がベースになっているのですよね。
活動報告やあとがきの文面からは想像できない人の方が大半だと思いますが、彼女は「もっとも作者の性格に近いキャラクター」なのです。
まあ書いている私は男ですけど。

ちなみにこれまで妖精の名前を北欧神話の女神にしていたのに彼女だけ規則から外れたのは、本作執筆当時、イメージにあう女神を北欧神話から探す時間がなかったからです。
過去にアフロディーテの名前を決めるのに手こずったこともあって、北欧神話だけにこだわりすぎたら無用なペースダウンを招くことが予想できたんです。それだけはどうしても避けたかった(汗)
その結果リサーチを始める前からある程度知識があったメドゥーサが「闇の妖精」「理不尽の被害者」という作中の彼女のイメージに合っていたため即座に決定しました。
本意で規則性を外したわけではないのですが、結果的には彼女のイメージに合う名づけが出来てよかったと思っています。

※最もアフロディーテが苦戦した理由は、私の知っている大地に関する神のほとんどが男神だったという側面の方が大きいのですけどね。(事実北欧神話以外の女神に視野を向けた後も候補選びに難航した)

●ピーチロード商会の幹部

三獣将もプロット段階での予定変更が多いキャラクターで、ほぼ予定通りの展開になったキャラクターは狂犬のジョージだけです。
元々のプロットではクラークはボスとして登場せず後方支援に徹する予定で、最初に戦うのはバケットでした。
そしてラスボスは本文で何もしないまま死亡したマクシミリアン会長にする予定だったんです。

あと倉庫でのボス戦も元々はありませんでした。
ただ執筆中に「さすがに戦闘シーンがないエピソードが続きすぎているな」と思ったので急遽ここでボスを足すことにしたのです。(ちなみに先述したメドゥーサはこの頃既に登場が確定していました)
そこで三獣将の一人からボスを選ぶことにしたのですが、ジョージは単独だと戦闘指揮という長所が死ぬから強みを描写しにくく、バケットは暴走したら爆破する前から船を壊しそうな気がするので、消去法でクラークを選びざるを得ませんでした。
まあクラークの魔法も、船を巻き込むリスクは充分高かったのですが、彼女自身が自制していたから何とかなりました。結果的にバーボチカが地の利を生かすという描写にも繋がっていますし。

ちなみにマクシミリアン会長がそもそも前線に出なかった理由としては、クラークやバケットを超える印象を出せるボスにするのが難しいと判断したからです。
マクシミリアン会長の戦闘スタイルはジャマダハルという武器を使うという予定でしたが、クラークの空中からの魔法攻撃やジョージの地味だが多芸な小技、バケットの圧倒的パワーみたいな存在感を出せる演出が思いつかなかったのでボツにしました。
そもそもジョージすら獣化する二人に挟まれているせいで存在感がかすんでいる気がするのに、何も工夫がない物理アタッカーを今更ボスに出しても面白くないです。ましてやラスボスなんてねえ……
でもそれだと寂しいんで、せめて幕間くらいは出してあげることにしたんです。
まあそっちでもクラークと海軍将校の主張の激しさに食われていたけど(汗)

最新話です



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